公務員から一般の会社に転職した話

筆者は、地元の小さな役場に5年ほど勤めて現在の一般の会社に転職した。転職を考えていた当時ネット上には、元公務員の自分のやりたいことをやるために辞めてよかった等ポジティブな感想もあったが、「公務員は転職ができない」「福利厚生がいいから辞めるのはもったいない」と、あまり公務員からの転職は進めない記事が多かったように思えた。

転職を漠然と考えだしたのは、辞める3年前くらいで「私は定年退職するまでこの仕事でいいのだろうか」と思うようになってからだった。大学を中退して入った職場だったので、何か身に付けてからその後のみの振り方を考えようとしていた。そんな時に見つけたのが通信制大学という道だった。

最後に配属された部署は、職員の中で残業が多いと有名なところだった。日付が変わっても仕事が終わらないことはザラで、パワハラ気味のそりの合わない上司とのいざこざも多々あり。常に胃痛がしていた。ミスをすることが多くなり周りに迷惑をかけることが辛くなり・・・とここまでの辞める理由としてはよくあるものだった。

そして、通信制の短大が卒業が確定したところで退職に向けて動き出した。

仕事を辞めることで怖かったことは、多くは定年まで勤めるものを辞めるという「普通ではないこと」をすること。安定した仕事を自ら手放すこと。一般的に考えられる転職で求められるスキル(営業や専門的な知識)などが自分にないことだった。

転職活動は、期間は1カ月、3つの会社の選考を受けた。1つは書類で落ち、1つは面接で落ち、3つ目の会社に内定をもらい、現在勤めている。まず初めに転職サイトに3つほど登録した。次にハローワークに登録した。それぞれの担当の方と話してどういう会社に応募するかなど話したりした。

後から私が採用された理由を聞いてみると、「えっ、そんな理由!?」と思うようなものだったし仕事が見つかってから考えるとほとんどタイミングと運によるものだった。

転職して1年たって、転職して良かったと思っている。それと同時に社会人として未熟だった私に多くの知識と経験を与えてくれた前職にはとても感謝している。

積極的に勧めるのではないが、もしあなたがとても辛いなら転職という道もある。